【小説 おすすめ】 七四(ナナヨン)

今回は自衛隊を舞台に書かれた小説について紹介していきます。
2016年10月に発売された神家正成著 七四(ナナヨン)

自衛隊内の犯罪及び被疑者の逮捕を行う部署である中央警務隊。隊長・大曽根より、突然の命を受けた甲斐和美三等陸尉は、富士駐屯地に向かい、第百二十八地区警務隊の操作に協力することになった。完全密室である七四式戦車の社内で見つかった遺体。それは単なる自殺を思われた事件だったが、内部からの告発により殺人の可能性があるという・・・・。

神家正成の小説は初めてだったのですが、久しぶりに読み応えのある小説でした。

完全密室の74式戦車の中で見つかった死体・・・
このフレーズで面白そうと思って衝動買いしてしまいました。
読んでいて興味深かったところは自衛隊の組織についてでした
よくテレビで防衛大学校の卒業式について報道することがありますが、彼、彼女らの卒業についてあんまり
考えて見たことはありませんでした。単純に全国各地の駐屯地、基地に配属されるんだろうなとは漠然と考えていたのですが、
自衛隊内の経歴はその後もいろいろとあることが分かりました。
作中でも説明されていますが、一般的には防衛大卒業後は陸、海、空それぞれの幹部候補生学校(JGSDF Officer Candidate School、OCS)
に入校。卒業後は実際の部隊に配属、その後は幹部初級,中級,上級 各課程を履修
また、その他にも高級三課程として 幹部学校幹部高級課程、同業幕僚学校一般課程、防衛研究所一般課程 などもあり
ようするに防衛大学を卒業後も昇進には多くの試験(年齢制限、受験回数の制限有り)が必要になるってことですね。
このような多くの試験を突破して将官になるのは狭き門です。実力は当然としても運も必要になるともいわれていますね
まぁ不安としてはオネエ言葉の自衛官って設定の主人公の相棒的な人が登場するんですがちょっとどうかなと思いました。
キャラ付けとはいえそこは普通でよかったんじゃないかと
あと密室のトリックについては結構早い段階で分かるのですが、事件の黒幕的な人は最後の最後まで読まないとわかりませんでした。
えっこの人なの?って人だったのでぜひ読んでみてほしいです。

 

管理人が撮影した74式戦車の写真です!!ぜひ見てみてください。!!!

日常系軍事別館 74式戦車

やっぱり写真で見てもペリスコープって小さいですね
操縦手の人も大変そうです

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